陽差しのように あなたは やって来たのです
微笑みながら 私を 照らして行ったのです
生まれて初めて 海を見た 子供のように
立ち尽くしていた あの初恋の 来た道で
あなたでなければ みんなと一緒に 行きすぎた
愛したときから みんなと別れて ひとりきり
あれが私の 始まりでした 今もぼんやり 陽のあたる
ほら あそこです 初恋のいた場所は
散る花のように あなたは やって来たのです
ただ一面に 私に 積もっていったのです
騒がしかった 心は 雪の夜のように
静まり返った あの初恋の 来た道で
見わたす限りの 空に誓った ただひとつ
涙の準備は していますから 愛します
あの時 私は 清らかでした 今もかすかに 風の吹く
ほら あそこです 初恋のいた場所は
生きてゆくうちに 心は少し 濁ったけど
だけどあなたの いた場所だけは あの時のまま
少年のまま 澄み切っている あの日々の
あなたを見つめ ひとり たたずむ 初恋のいた場所に
今も忘れない 初恋のいた場所は