途(ﾐﾁ)にたおれて誰かの名を 呼びつづけたことがありますか
ひとごとに言うほどたそがれは やさしい人好しじゃありません
別れの気分に味をしめて あなたは私の戸をたたいた
私は別れを忘れたくて あなたの目を見ずに戸を開けた
別れはいつもついてくる 幸せのうしろをついてくる
それが私のくせなのか いつもめざめればひとり
あなたは憂いを身につけて うかれまちあたりで名を上げる
眠れない私はつれづれに わかれうた今夜もくちずさむ
誰が名づけたか私には わかれうたうたいの影がある
好きでわかれうたうはずもない ほかに知らないからくちずさむ
恋の終わりはいつもいつも たちさるものだけが美しい
残されてとまどうものたちは 追いかけてこがれて泣き狂う
別れはいつもついてくる 幸せのうしろをついてくる
それが私のくせなのか いつもめざめればひとり
あなたは憂いを身につけて うかれまちあたりで名を上げる
眠れない私はつれづれに わかれうた今夜もくちずさむ
