鎌倉

作曲者 文部省唱歌
作詞者 芳賀 矢一
MIDI制作 MOMO
データ作成日 2002.11.17
データサイズ 12.1 KB
コメント 1910(M43)年、「尋常小学読本唱歌」に載った、文部省唱歌です。
鎌倉(イラスト:kiyosi kobayasi さん)
イラスト:kiyosi kobayasi さん









(1) 七里(シチリ)ケ浜の 磯伝(イソヅタ)い

  稲村(イナムラ)ケ崎 名将(メイショウ)の

  剣(ツルギ)投ぜし 古戦場

(2) 極楽寺坂(ゴクラクジザカ) 越え行けば

  長谷観音(ハセカンノン)の 堂近く

  露座(ロザ)の大仏 おわします

(3) 由比(ユイ)の浜辺を 右に見て

  雪の下村(シタムラ) 過ぎ行けば

  八幡宮の 御社(オンヤシロ)

(4) 上(ノボ)るや石の きざはしの

  左に高き 大銀杏(オオイチョウ)

  問わばや遠き 世々(ヨヨ)の跡


(5) 若宮堂の 舞の袖(ソデ)

  しずのおだまき くりかえし

  かえせし人を しのびつつ

(6) 鎌倉宮(カマクラグウ)に もうでては

  尽きせぬ親王(ミコ)の み怨(ウラ)みに

  悲憤(ヒフン)の涙 わきぬべし

(7) 歴史は長き 七百(シチヒャク)年

  興亡(コウボウ)すべて 夢に似て

  英雄墓は 苔(コケ)むしぬ

(8) 建長(ケンチョウ)円覚(エンカク) 古寺(フルデラ)の

  山門(サンモン)高き 松風に

  昔の音や こもるらん