ローレライ

作曲者 P. F. Silcher
作詞者 H. Heinrich 訳詞者 近藤 朔風
MIDI制作 MOMO
データ作成日 2003.2.23
データサイズ 6.2 KB
コメント 1909(M.42)年、『女声唱歌』に発表されました。
ドイツのライン川中流によく船の沈む場所があり、それは「高い岩の上で魔女ローレライが
歌う歌声に、船乗りが魂を魅了されて岩にぶつかるから」という伝説があります。
この伝説を題材にしたハイネの詩に付けられた曲の一つです。
ローレライ(イラスト: ちえコ さん)
イラスト: ちえコ さん









(1) なじかは知らねど 心わびて

  昔の伝説(ツタエ)は そぞろ身に染む

  わびしく暮れ行く ラインの流れ

  入り日に 山々赤く映ゆる


(2) 美(ウル)わし 乙女(オトメ)の巌(イワオ)に立ちて

  黄金(コガネ)の櫛(クシ)とり 髪の乱れを

  ときつつ口ずさむ 歌の声の

  くすしき魔力(チカラ)に 魂(タマ)も迷う


(3) 漕ぎ行く舟人(フナビト) 歌にあこがれ

  岩根も見やらず 仰げばやがて

  波間に沈むる 人も舟も

  くすしき魔歌(マガウタ) 歌うローレライ