信濃の国

作曲者 北村 季晴
作詞者 浅井 洌
MIDI制作 MOMO
データ作成日 1998.3.8 (2011.3.20改訂)
データサイズ 40.2 KB
コメント 1900(M.33)年に作曲された長野県の唱歌とも言える曲で、1968(S.43)年に県歌に制定されました。
イラスト募集中









(1) 信濃の国は 十州に 境連ぬる国にして

  聳ゆる山は いや高く 流るる川は いや遠し

  松本、伊那、佐久、善光寺 四つの平は肥沃(ヒヨク)の地

  海こそ無けれ物さわに 万(ヨロ)ず足らわぬ事ぞなき

(2) 四方(ヨモ)に聳ゆる山々は 御嶽、乗鞍、駒ヶ岳

  浅間は殊(コト)に活火山 いずれも国の 鎮めなり

  流れ淀まずゆく水は 北に犀川(サイガワ)、千曲川、

  南に木曽川、天龍川 これまた国の 固めなり

(3) 木曽の谷には真木(マキ)茂り 諏訪の湖(ウミ)には魚(ウオ)多し

  民(タミ)の稼ぎも豊かにて 五穀の実らぬ里やある

  しかのみならず桑とりて 蚕飼(コガ)いの業(ワザ)の打ちひらけ

  細きよすがも軽(カロ)からぬ 国の命を繋ぐなり


(4) 尋ねまほしき園原(ソノハラ)や 旅の宿りの寝覚めの床


  木曽の桟(カケハシ)、架けし世も 心して行け久米路橋(クメジバシ)


  来る人多き筑摩(ツカマ)の湯 月の名に立つ姨捨山(オバステヤマ)


  知るき名所と風雅士(ミヤビオ)が 詩歌(シイカ)に詠(ヨ)みてぞ伝えたる



(5) 旭将軍、義仲も 仁科の五郎、信盛も

  春台、太宰先生も 象山、佐久間先生も

  皆この国の人にして 文武(ブンブ)の誉れたぐいなく

  山と聳えて世に仰ぎ 川と流れて名は尽きず

(6) 吾妻(アヅマ)はやとし日本武(ヤマトタケ) 嘆き給いし碓井山(ウスイヤマ)

  穿(ウガ)つ隧道(トンネル)二十六 夢にも越ゆる汽車の道

  道一筋に学びなば 昔の人にや劣るべき

  古来山河の秀(ヒイ)でたる 国は偉人のある習い