1
吹雪 吹雪 吹雪 吹雪〜〜〜
All
2
吹雪 吹雪 吹雪 吹雪〜〜〜
All
3
引き裂き〜〜 うなり〜〜〜〜
All
4
噛み挫(クダ)き〜〜 のたうつ〜〜
All
5
白い悪魔の雄たけび
All
6
白い巨人の咆哮(ホウコウ)。
All
7
吹雪 吹雪 吹雪 吹雪〜〜〜
All
8
吹雪 吹雪 吹雪 吹雪〜〜〜
All
9
逆巻き〜〜 狂い〜〜〜〜
All
10
押しつぶし〜〜 吹き上げる〜〜
All
11
白い悪魔のかちどき
All
12
白い巨人の怒号(ドゴウ)。
All
13
(台詞) 吹雪、それは山の怒りにふれた
Bass
M〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
All
14
アルピニストの墓標の影に立ち現れ、牙をむいて
Bass
M〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
All
15
雪崩れの巣をつくり、死の眠りを誘い、
Bass
M〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
All
16
誇らかに人間を嘲笑(アザワラ)う。
Bass
M〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
All
17
ウウウウウ〜〜
All
18
吹雪 吹雪 吹雪 吹雪
All
19
吹雪 吹雪 吹雪 吹雪
All
(手帳を読む) 三月五日。午前七時十五分。依然として吹雪おさまらず。
昨日の五時より十四時間と十五分たった。
昨夜は六時間位眠ったが、場所がよくないので寝苦しかった。寒い。
明け方から腹の方が体温でぬれてきた。
今朝ビタミン剤五ヶのむ。乾パン十枚あるから倹約して食うつもり。
ハムはシラーフの下なので出せない。
母さんは誠と心の中で呼んだだけで、もう胸が苦しく、悲しみに押し
つぶされそうです。大学の卒業を目の前にして、就職も決まったいうのに、
誠は逝ってしまった。悪夢なら覚めることもありましょう。“お母さん、
只今!”という元気な声が、今にも戸口から聞こえてくるようです。
お嫁さんや結婚式場のことまで想像して、母さんの胸は幸福にふくらんで
いました。だのに、だのに・・・・・
(泣き伏す)